コロナもあるし観光は需要がないのかなぁ…この先独立してやっていけるかどうか不安。
本日はこのような悩みにお答えします。
この記事を読めば次のことがわかりますよ。
【今回の記事をまとめるとこんな感じです】
- 2021年の通訳案内士の需要や将来性のお話をします。
- 通訳案内士の仕事の取り方を解説します。
- 通訳案内士におすすめの副業があります。
通訳案内士といえば、訪日外国人に向けて文化や伝統なども含めて日本各地のガイドを行う魅力的な仕事ですよね。
さらに国土交通省認定の国家資格なので「私、通訳案内士しています」というだけでちょっとカッコ良かったりします。
しかしながら、実際に通訳案内士になってみると意外と仕事ない!と感じることも多いのではないでしょうか。
なぜ仕事がないと感じる人が一定数いるのか?
今回は通訳案内士の現状や仕事の取り方、おすすめの副業などについて解説していきます。
資格を取っても通訳案内士は仕事ないのか?
結論からいうと、現在通訳案内士の仕事はほとんどなく、厳しい状況が続いています。
次のような理由が考えられます。
- 新型コロナウイルスの影響で外国人観光客が激減
- 無資格でも報酬を得られるようになり仕事の取り合いが起きている
- 受け身の姿勢で自分から仕事を取りにいけずにいる
① 新型コロナウイルスの影響で外国人観光客が激減
通訳案内士の仕事がない理由のひとつとして、やはりコロナによる影響は大きいでしょう。
国内では2020年1月末ごろから外国人の訪日キャンセルが多発しており、2021年現在に入ってもインバウンド効果の期待できない状況が続いています。
訪日観光客がいない分、通訳案内士も仕事がないのです。
実際、コロナによって予約されていた通訳案内士の仕事が3分の1程度まで減少してしまったという声もあります。
このように新型コロナウイルスの影響によって観光業界が痛手を負っている状況なので、通訳案内士も仕事がない状況に陥っているのです。
② 無資格でも報酬を得ることができるようになり仕事の取り合いが起きている
実は、2018年1月4日の法律改正で無資格でも報酬を得て通訳ガイドができるようになり、有資格者と無資格者で数少ないガイドの仕事は取り合いが起きています。
さらにぶっちゃけますと、無資格者の中には日本国籍や帰化した人や短期滞在の外国人などガイドを務めるケースがあり、ツアー中に車内販売や法外な値段で商品を販売するといったいわゆる「闇ガイド」が一定数存在しています。
そこで得た売り上げを旅行会社や店へ分配するという約束で、仕事を安く請け負っているんですね。
ただし、有資格者は知識や技能を持った証明であるため、無資格者よりも優遇されるのは事実ですし、より良い条件で仕事を受けることができるので安心してください。
資格取得が無駄になることは決してありません。
しかしながら、このように誰でも通訳ガイドの仕事ができるようになって通訳案内士として受けられる仕事が減っているのです。
③ 受け身の姿勢で自分から仕事を取りにいけずにいる
受け身の姿勢で仕事を待つ通訳案内士も、仕事がないと感じます。
なぜなら、自分から積極的にクライアントへ提案をしていないと仕事が取れない業界だからです。
実際、平成27年に観光庁の出した「通訳案内士制度の法的枠組み(案)」でも、「通訳案内士は、基本的に受け身の姿勢で、自ら営業して需要開拓を行うまでには至っていない。」と言及を行っているので、多くの通訳案内士が仕事を取るのに苦労しているようです。
仕事を自分から取っていけるかどうかで、通訳案内士の中でも差ができてくることがわかりますね。
通訳案内士が仕事を取るには?
じゃあ具体的にどうやって仕事を取れば良いんだろう?
通訳案内士が実際に仕事を取る方法は次の3つです。
- まずは自分の存在をアピールする
- 通訳案内士団体に登録してネットワークを広げる
- いつでも仕事を受けられる体制にしておく
① まずは自分の存在をアピールする
先述のとおり、通訳案内士が仕事を安定的に受けるためには積極的な営業が必要です。
「通訳案内士ならここにいるぜぇ~!!」という勢いで自分の存在を知ってもらわないといけません。
なぜなら、旅行会社に登録を済ませるだけでは、なかなか仕事を貰えない世界だからですね。
通訳案内士の具体的な営業方法は次のとおりです。
- 旅行会社などに登録をする
- ブログやTwitterなどSNSで発信する
- クラウドソーシングに登録してクライアントへ提案する
一番メジャーなやり方は、旅行会社に履歴書を送り登録、そのまま仕事を待つ方法です。
ただし、仕事の実績がない人は仕事が回ってこないことが多く、初心者には少しハードルがあります。
そこで有効なのがSNSです。Twitterやブログで、自分の経歴やスキルを発信するのが効果的な方法として挙げられます。
問い合わせフォームを設置しておくと、ガイドをお願いしたいクライアントから連絡が入ることもありますよ。
さらに資格を持っていることや話せる言語などを明記しておけば、クライアントから仕事を受注できる可能性がグッと広がります。
おすすめのクラウドソーシングに関しては後半で詳しく紹介いたします!
② 通訳案内士団体に登録してネットワークを広げる
通訳案内士の資格を持った人が集まる『通訳案内士団体』に登録して研修を受けることもおすすめです。
所属し研究を受ける中で、ツアーの仕事を斡旋してもらえることがあるからです。
有名どころを一部ご紹介します。
- IJCEE(新日本通訳案内士協会)
入会金:5,000円
年会費:10,000円
※入会に関して通訳案内士の資格は不要 - JGA(日本観光通訳協会)
入会金:15,000円
年会費:15,000円 - JFG(協同組合 全日本通訳案内士連盟)
入会金:7,000円
年会費:20,000円
出資金:20,000円(退会時に返却)
多くは入会金や年会費が発生しますが、会員になれば研修を受けられるだけでなく仕事を探したりネットワークを広げたりすることができます。
③ いつでも仕事を受けられる体制にしておく
通訳案内士は、いつでも仕事を受けられる体制をつくっておきましょう。
行楽シーズンなどの繁忙期にはベテランの通訳案内士も仕事が手一杯になることがあって、あなたにもチャンスが回ってくることがあるからです。
先輩通訳士からの連絡が入ることも考えられます。
ワタシ今、ほかのガイドで手一杯で…
このような場面もあります。
また、登録先の旅行会社から緊急(翌日など)でガイドの依頼が来ることもあります。
突発的な仕事に対しても柔軟に対応できれば、たとえ実績のない初心者さんでも責任感の強さや熱意が評価されて次の仕事につなげることができるでしょう。
通訳案内士は仕事の取るのが大変!副業で収入を補うのもおすすめ!
団体に入ってみたいけど資金面も余裕ないないしなぁ…。
このように考えるアナタにおすすめは副業です。
通訳案内士1本で生計を立てられるのは一握りで本当に大変です。
資格を取ったばかりのルーキーなら特につらく感じることもあるでしょう。
上手に効率よく副業すれば、本業の収入にプラスで月10万円~20万円、あるいはそれ以上の収入を得ることも可能です。
通訳案内士におすすめの副業3つ!
一例ですが、通訳案内士の資格があるなら次のような副業をやってみてはいかがでしょうか。
- 観光や旅に特化したブロガー
- 翻訳業務
- オンライン家庭教師
ひとつずつ順番に見ていきましょう!
① 観光や旅に特化したブロガー
まず、一つ目のおすすめ副業は観光情報に特化したブロガーです。
通訳案内士の資格があるアナタであれば、既に各観光地に関する情報が頭にいっぱい入っているハズ!
自分のブログに広告をつけたり、観光ブログの執筆代行をしたりできますよ。
基本的にブログは初期投資もかからず、パソコン1台あれば始められる副業なので、コストパフォーマンスに優れているためおすすめです。
② 翻訳業務
通訳案内士であれば翻訳に関する仕事もたくさんあります。
なぜなら、通訳翻訳士が活躍できるフィールドが揃っているからです。
例えば次のような翻訳業務ができます。
- 取引相手とのメールやり取りの翻訳
- ニュース記事の翻訳
- 動画・番組等のテロップ翻訳
翻訳業務の多くは直接訳すというよりも、わかりやすく相手に言葉を伝える能力が求められますが、通訳翻訳士であれば十分に対応できます。
③ オンライン家庭教師
オンライン家庭教師も副業におすすめです。
オンラインによる学習は、コロナによって需要が伸びています。
通訳案内士の場合、日本人向けと日本語を学びたい外国人に向けの2種類の仕事をすることができます。
外国人を対象にしたオンライン家庭教師なら、通訳案内士の仕事で求められるコミュニケーション能力を培う良い機会でもあるので、まさに一石二鳥です!
副業を探すならクラウドソーシングがおすすめ!
「副業やってみたい!」と感じた方はクラウドソーシングを頼りましょう。
多くのサービスは登録が無料です。
こちらはランサーズの仕事ですが、例えばこんな感じのお仕事の依頼がありますね。
クラウドワークス
『クラウドワークス』は、国内屈指の発注数を誇るクラウドソーシングサービス。
仲介手数料が引かれるデメリットはありますが、初めて副業にチャレンジしたい初心者におすすめです。
何といっても登録が無料で人脈や実績がない人でも仕事が受注できます!
ランサーズ
『ランサーズ』も初心者の副業で使いやすいクラウドソーシングサービスです。
システム面でクラウドワークスと大きな違いはありませんが、フリーランスに対する手厚いサポートに定評があります。
そのため、ランサーズとクラウドワークスはどちらも併用するのがおすすめです。
ココナラ
『ココナラ』は、自分のスキルや得意を売り買いできるクラウドソーシングサービスです。
語学力を生かして通訳や翻訳などをサービスとして出品ができます。
通訳案内士のような専門性の高さがあれば高単価で仕事を受けることも可能ですので使わない手はないかと。
まとめ【通訳案内士は受け身では仕事ない!営業が苦手なら副業もアリ!】
副業についてもできるところから始めてみようと思います!
今回は、せっかく通訳案内士になれたのに仕事ないと悩んでいるアナタに向けて記事を書きました。
営業力やコミュニケーション能力があれば、通訳案内士でも生計を立てていくことは十分可能ですが、副業で収入を上げることもできますので自分に合った働き方を選択しましょう!
- 通訳案内士は自ら仕事を取りに行く姿勢でないと厳しい!
- 仕事を取るなら営業力や発信力が必要!
- 通訳案内士だけだと不安なら副業も検討すべし!
今回の記事が参考になれば幸いです。
私のブログでは、「無理せず仕事をする」をテーマに今回のような資格の話から転職に関することまで様々な仕事の情報をお届けしていますので、ぜひ他の記事も読んでいただけると嬉しいです^^